海水浴期間中の騒音を軽減しようと、今夏から逗子海岸の海の家の営業時間が30分短縮される。ライブ演奏やBGMの時間も前倒しになるほか、新たにラストオーダー制も導入。同海岸が掲げる「ファミリービーチ」の回帰を促したい考えだ。
同海岸は遠浅で波が静かなことから「ファミリービーチ」として長年利用客らに親しまれてきた。近年はレストランやバー、ライブハウス風などのお洒落な外観の海の家が増えたことも集客効果を高め、昨年は約70万人が訪れている。
海水浴客数の増加に伴って、問題となっているのが夜間の騒音や風紀の乱れ。「酒に酔った若者が奇声をあげている」「浜からの音楽がうるさくて眠れない」などの苦情が市や警察署などに寄せられており、関係者の悩みの種となっていた。
これに対し、海の家が加盟する逗子海岸営業共同組合は市の申し入れに基づき、段階的に規制を強化。一昨年は営業時間を午後9時、BGMを午後8時45分までなどとし、昨年は同組合が認めた場合のみ午後11時まで営業できる「特例」も撤廃した。
これらの取り組みが一定の効果をあげているとみられ、市によると苦情の件数は年々減少しているという。ただ昨年も依然として苦情自体がなくならないことから市ではさらにルールを厳格化。今年は営業終了を昨年より30分早い午後8時30分に、ライブ演奏は同8時まで、BGMは同8時15分までとした。さらに今夏からはラストオーダー制も導入し、同8時以降は海の家で食べ物や飲み物の注文ができなくなる。市では「ファミリービーチのコンセプトどおり、家族連れや子どもが安心して楽しめるようにしたい」と話している。
海水浴場の開設期間は6月28日から9月1日まで66日間。今年は同組合加盟の海の家約40軒が建つ。
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