逗子市は今年度、地域経済の活性化対策で購入額の20%を上乗せするプレミアム付き商品券を発行する。発行総額は2億6400万円。市商工会が事業主体で国の交付金を活用し、9月下旬にも販売する。同商工会では販売開始時期に合わせて独自の連動企画も用意し、さらなる消費喚起に繋げたい考えだ。
「ワンコイン企画」連動も
発行事業には国が地方創生に向け、全国の自治体に交付する「地方創生交付金」を活用。逗子市には8962万円が配分され、うち上乗せ分4400万円を含む5220万円を2014年度補正予算案に計上した。
商品券は1冊1万2千円分(500円券×24枚つづり)を1万円で販売。計2万2千冊発行する予定で、1冊あたり2千円がプレミアム分として加算される。
プレミアム付き商品券の販売は今回で3回目。2011年、12年にも実施し、いずれも完売するなど好評だった。市商工会によると今回購入対象者は限定せず、1人あたりに購入限度額を設ける。また24枚つづりの内、一定の割合を大型店以外の専用券とする方針。大型店への利用集中を避け、地域の小規模事業所にも消費が誘導されるよう、配慮した形だ。商工会では現在参加店を募っており、11年と同様の300店程度を目指すという。
さらに同商工会では商品券の発行と同時期に合わせ、他の自治体でも行われ、好評を博したイベントをモデルに連動企画も催す。飲食店や小売店など参加各店でワンコイン(500円)単位でお得なサービスを受けることができる内容で、スタンプシールを集めて応募すると景品が抽選で当たる仕組みも検討しているという。商工会担当者は「商品券の発行と合わせて、広く逗子全体の経済を盛り上げることができれば」と期待を寄せた。
プレミアム付き商品券の詳しい販売開始日は6月頃、広報ずしや同商工会HPなどで告知する予定。
商品券、葉山町でも
地方創生交付金を活用したプレミアム商品券の発行事業は国が推奨しているもので、県内32市町村が今年度発行を予定。近隣の葉山町でも町商工会が主体で20%のプレミアムを上乗せした商品券を発行する。総額は1億2千万円で今秋の販売開始を予定。発行部数や取扱店など詳細は今後検討していくという。
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