逗子市はこのほど、市制の歩みを一冊に取りまとめた「市制60周年記念誌」を刊行した。過去10年間の主な出来事を振り返るとともに、市民協働で行った周年記念事業や市制施行以来の懸案であった池子問題の歴史などを盛り込んでいる。
記念誌(製本版)はA4判144頁。表紙には市内の児童が描いた逗子の未来像を載せ、副題には市が周年のキャッチフレーズとした「笑顔…かがやく未来のまち ずし」を添えた。
巻頭では平井竜一市長が8頁にわたって市政運営の振り返りを執筆。池子問題、総合的病院の誘致、行財政改革といった課題について10年間の経過を記したほか、歴代市長が舵取りに市民の審判を仰いでいた池子問題では「私も住宅建設追加問題と池子の森自然公園実現について、必要ならば辞職してでも信を問わねばならないと考えていた」など、局面にあった当時の心境も吐露している。
本編は全4部構成。特に市制発足時から市の最重要課題であり続けた池子問題については、第3部でその変遷を紹介。2003年から始まった住宅追加建設問題を皮切りに、04年の国への提訴、06年の上告断念、2ヘクタール病院候補地の緑地公園用地への変更、自然公園の開園に向けた現実路線への転換など、返還に向けた取り組みを時系列で詳しく取り上げている。
第1部では、周年記念の式典や講演会、市民活動、また体験学習施設や池子自然の森自然公園の開設。第2部では東日本大震災当時の市内の様子や支援活動、全国的に注目を集めた海水浴場規制に向けた条例改正など主な出来事を紹介し、第4部には年表も加えた。
記念誌は配布用の製本はしておらず、市HPから閲覧できるほか、製本版は市民交流センターや図書館など市内公共施設で配架している。
|
<PR>
逗子・葉山版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|