聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」がこのほどトルコ・サムスンで開かれ、初出場した長柄在住の中田美緒さん(16)が女子バレーの金メダル獲得に貢献した。先月25日には葉山町役場を訪れ、山梨崇仁町長に優勝を報告した。
大会は4年に一度開催されており、女子バレーは決勝トーナメント全7試合で3-0のストレート勝ち。決勝戦ではイタリアを下し、16年ぶりの栄冠に輝いた。
チーム最年少の中田さんは平塚ろう学校に通う高校2年生。今大会ではセッターを務め、「初出場で不安もあったけど、監督や先輩のアドバイスもあって自分のプレーができた」と振り返る。予選リーグのカナダ戦では得意のジャンプフローターサーブを17連続で決めるなど、チームの躍進に大きく貢献した。
本格的にバレーを始めたのは中学1年生のとき。中田さんは生まれつきほとんど耳が聴こえず、右耳に補聴器を着けている。競技会場では聴覚を補助する機器は使えないため、声に頼らず、選手間の連携や攻撃ができるよう練習を重ねた。
4年前は銀メダルだった日本代表。今回は頂点に立とうとチームで一致団結して臨んだ。「皆で一つになって獲れた金メダル。本当にうれしい」。今後に向けては「高い目標を持って、次のデフリンピックも必ず出場したい」と4年後を見据えた。
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