葉山町上山口にある棚田で収穫された米を使ってアイスを製造・販売している「ちゃぶがえ」(山口冴希代表)が、生産拠点となる工房の開設を目指してクラウドファンディングを行っている。生産量が少ない棚田の米をアイスにすることで、その魅力を多くの人に伝えたい考えだ。
「葉山アイス」は葉山ステーションなど逗子葉山エリアを中心に販売中で、町のふるさと納税返礼品にも選ばれている。砂糖は極力抑え、地元で収穫した米で作った甘酒や豆乳、ココナッツミルク由来の優しい甘さが好評だ。
より多く作りたい
2015年、葉山の自然に魅せられ家族と移住してきた山口さん。友人から誘われ、上山口の棚田で米作りに携わったことが転機になった。
豊かな生態系や景色、人と人を繋ぐ共同作業など、生産性だけでは測れない棚田のすばらしさとともに全国で衰退する棚田の現状を知ったという。
現在、上山口の棚田は約60枚。「例えば10キロのお米ができても、5キロに分けたら2人しか楽しめない。アイスにすれば1千個になるので、より多くの人に棚田のことを知ってもらい、感じてもらえると考えた」。レシピは試行錯誤しながら考案。現在は茅ヶ崎のアイス製造会社に委託生産をしている。
各地の棚田を訪れ、知り合いも増えるうちに、「全国の棚田と人を繋ぐアイスを作りたい」と思うように。そのための一歩として現在より生産量を増やすために専用の冷蔵庫や機器を揃えた「アイス工房」の設置を目指し、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングを11月1日にスタートした。地元だけでなく、全国各地から応援があり、6日目で目標の200万円を達成。「うれしいと同時に驚き。より多くの人に取り組みを知ってもらえたら」と現在はリターン品をより充実させ、目標額を400万円に設定している。12月29日(土)まで。
詳細は【URL】https://camp-fire.jp/projects/view/102910、また「ちゃぶがえ」で検索を。
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