桐ケ谷覚逗子市長は今月15日、定例会見を開き、2019年度当初予算案を発表した。新規事業の原則抑制など財政対策を継続する一方、子育て支援などを中心に昨年度廃止されていた11事業を復活させた。
初の予算編成となった桐ケ谷市長は「厳しい財政状況にあり、財政対策プログラムを継続していく」と表明。2019年度の削減額は17年度と比べて8億7127万となり、前年度(18年度)より1億5142万増となった。主に、自治体独自で行っていた事業を国基準に変更。知的障がい者等雇用促進事業など8事業を廃止・縮小した。
一方、小坪小学校登下校交通整理員の配置や高齢者センター運営事業、図書館の開館時間変更など11事業を復活させた=上図。
一般会計は182億8千万円。前年比0・3%増とほぼ同規模となった。特別会計などと合わせた全体は、355億5551万で4・7%増だった。
図書館の開館時間変更
市民から要望が多かったという市立図書館の開館時間延長については、それまで一律午後6時だった閉館時間を、土曜・日曜は5時まで、利用者の多かった水曜・木曜を7時まで変更する。「現場を見て来館者数などのデータも参考に判断した」という。
小児医療費助成事業は、対象を現在の小学6年から中学3年までに拡大。通院と入院の自己負担額を助成する。中学生の通院助成は10月から。所得制限は設ける。
来年夏に迫った東京五輪に向けた予算も計上された。市内で事前キャンプを行うスペインセーリングチームとの交流を通じ、競技の普及及び機運醸成を図るとし、今後、具体的な企画を発表していくという。桐ケ谷市長は「廃止されたサービスでも、必要なものはその形を改めて考えながら、復活させていきたい」と強調。「入りと出のバランスを重視し、公共施設等の適正管理及び長寿命化対策についても取り組んでいきたい」とした。
2019年度逗子市議会第1回定例会は2月22日(金)から3月19日(火)まで開かれる。
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