10年目の被災地【2】 現地で感じ、考えたことを伝えたい 3・11つなぐっぺし
学生ボランティアバスツアー1日目。私達は福島県双葉町にある、東日本大震災原子力災害伝承館を訪れました。
津波の恐ろしさや原発事故について様々な資料に触れながら知ることができる場所です。津波によって大きく曲がったガードレール、漂流したランドセルやぬいぐるみ…。これらを見た時には「悲しみ」や「儚さ」と言った言葉だけでは表現できない、なんとも言えない感情が胸に押し寄せてきました。
原発について住民の方にはずっとその安全性が伝えられ、まさかあんな事が起きるとは信じられなかったとの話を聞いた時は、すごく憤りを感じました。一瞬にして帰る場所が無くなった人がたくさんいる事。どれだけの人が苦痛を味わったのか。想像しても、しきれません。今なお続く廃炉作業と、帰ることができない街。同じ日本なのに、なぜ忘れられつつあるのか、改めて考えさせられました。
福島で見て聞いて感じたものを伝えて行くことが私達のやるべきことです。その一環として、8月16日に「ZUSHI ROCK」というイベントの開催に向けて準備していましたが、緊急事態宣言のため中止としました。感染状況が落ち着いたら、福島の話や撮った写真などを伝える企画を行う予定です。〈続く〉
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