まちづくり会社 活性化の"エンジン"に点火 4月1日 (仮称)「合同会社 まち元気 小田原」設立
民間の活力とアイデアを使い、小田原の中心市街地の活性化の役割を果たすことを目的とした「まちづくり会社」の設立が4月1日に決定した。合同会社の形態を取り、3年目からの黒字化を目指す。
「(仮称)合同会社 まち元気 小田原」は資本金3,000万円。一般の会社の社長にあたる代表社員には、中戸川洋((株)中戸川代表取締役)が就任する。
合同会社とは、06年の新会社法施行で設立が可能となった会社形態の一つ。全社員が出資額を限度に有限責任を負うもの。株主の有限責任が認められる株式会社に比べ、会社運営の自由度が高いことがメリットとされている。
中戸川氏らは昨年1月、「まちづくり会社設立準備会」を立ち上げ、具体的な検討を続けてきた。
出資者には、小田原市や商工会議所、地元金融機関など大口出資者を募る他、今後、2次募集として小口出資者を広く募る予定。小田原市も新年度予算に出資金を盛り込んでいる。
会社の主な事業は、小田原地下街などを利用したマルシェ事業、買い物弱者支援や街なか居住を促進することを目的にした買い物代行や宅配サービス、商店街のイベントやWebによるプロモーション、民間再開発の支援など。1年目の収支は491万円の赤字を見込むが、マルシェ事業や買い物代行などが軌道に乗る3年目以降は黒字を見込んでいる。中戸川氏は「中心市街地の空洞化対策として、まちづくり会社が活性化のエンジンになれれば」と話している。
3月10日(木)に午後7時から、一般市民向け「まちづくり会社事業説明会」が開催される。場所は小田原箱根商工会議所1階ホール。問合せは【電話】0465(23)1811商工会議所まちづくり担当〈月~金曜〉。
昨年10月に行われた小田原マルシェ
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