西山喜誉志さん(市内久野在住) ビルマの竪琴を寄贈 潮音寺で戦争語る象徴に

社会

掲載号:2017年8月26日号

  • LINE
  • hatena
寄贈した西山さん(右)と東堂の安藤康哉さん
寄贈した西山さん(右)と東堂の安藤康哉さん

 ビルマ(現在のミャンマー)へ派遣された日本兵が、終戦後も帰国せずに仲間を供養し続ける姿を描いた竹山道雄の小説『ビルマの竪琴』。ストーリーで象徴的な存在として登場するビルマ製の竪琴が8月13日、久野の潮音寺に寄贈された。毎年8月に戦没者を供養する平和観音祭が行われる寺で、今後は戦争や平和を考える象徴として役立てられる。

 カブトムシの角のように湾曲した形状が特徴的な木製の竪琴。色こそ褪せているが、優美な姿は健在だ。

 寄贈したのは久野在住の西山喜誉志さん(79)。日本航空に勤務していた西山さんは1975年2月、ビルマへの政府の遺骨収集団派遣に、チャーター機の整備士として帯同した。滞在期間は約1週間。白い布に包まれた遺骨や機関銃の残骸を機内へ積み込む作業も手伝った。

 渡航前に小説『ビルマの竪琴』を読み、「えらく感動した」という西山さん。滞在記念として竪琴を購入したという。

平和考えるきっかけに

 東堂(引退した住職のこと)の安藤康哉(こうさい)さん(85)の兄・光重さんは太平洋戦争で戦死。部下を思う光重さんの遺言により境内には平和観音像が建てられ、毎年8月13日には戦没者の慰霊祭が執り行われている。

 この夏、康哉さんが光重さんの遺品を整理していた際、たまたま小説を見つけた。「これも何かのご縁」と考えた康哉さんは、改めて戦争について考える機会を設けようと、終戦から42年を迎えた8月15日に映画『ビルマの竪琴』(85年版)の上映会を企画した。

 これを知った檀家の西山さんは、「映画と同じものではないが、ビルマの竪琴を目にする機会は少ない。多くの人に見てもらい、平和を考えるきっかけになれば」と寄贈した経緯を話す。住職の安藤嘉則さん(59)は、「戦争を知らない世代がどのように語り継いでいくかは大きな課題。そのうえで、竪琴は一つの象徴になる」と感謝していた。

 寺ではビルマの竪琴(1956年版)の上映会を10月8日(日)に開催。竪琴も公開する。先着50人。(問)【電話】080・5450・2708

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6

ママ友が販路拡大に一役

はなぞのマルシェ

ママ友が販路拡大に一役 社会

地元店商品オンラインで

12月4日号

60周年で記念公演

小田原吹奏楽研

60周年で記念公演 文化

12月12日、三の丸ホールで

12月4日号

未利用・低利用魚で新商品

小田原地魚利活用2団体

未利用・低利用魚で新商品 文化

12月から販売開始

11月27日号

「2・26事件」資料館 後世に

光風荘保存会

「2・26事件」資料館 後世に 社会

風雨で損傷、維持に奮闘

11月27日号

DQ(ドラクエ)ウォークとコラボ

小田原城天守閣

DQ(ドラクエ)ウォークとコラボ 文化

フォトスポットと御城印

11月20日号

佐藤心結さんプロ合格

ゴルフ

佐藤心結さんプロ合格 スポーツ

市長表敬「目標は賞金王」

11月20日号

あっとほーむデスク

  • 11月13日0:00更新

  • 11月6日0:00更新

  • 10月30日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年12月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook