旧片浦中学校の活用策をめぐり、小田原市は星槎国際高等学校などを運営する星槎グループ(本部・大磯町)の間で賃貸借の基本契約が「おおむね合意」(市企画政策課)の方向で進んでいることを明らかにした。11月7日の小田原市議会総務常任委員会で報告された。
2010年3月に閉校した旧片浦中学校について、市と同グループの間での契約締結は12月に予定。順調に進めば来年4月に開校し、キャンパス及び男子サッカー部、バスケットボール部の約50人の寄宿舎として使用される。賃貸借期間は2018年1月1日から2038年3月31日の20年間を予定している。不動産鑑定に基づく貸付料は年額約400万円。
施設の活用開始に必要な改修や日常的な保守・管理、30万円以下の軽微な修繕は同グループが負担。一方、外観や建物躯体等に係る修繕は市が負担する。
常任委員会では大規模修繕が賄えるかとの質問があがり、市は今後想定される屋上防水や外壁塗装等については20年間の賃貸収入総額8000万円で対応できるとしている。
現在、旧片浦中学校はスポーツ団体や地域住民の健康づくりの活動の場などとして活用されている。契約では、今後も学校運営に支障がない範囲で地域団体などに無償で使用させるほか、災害時の避難場所としても無償で開放するなど使用上の制限を設けている。3回目の住民説明会は11月20日(月)に予定。市では地域との情報共有を図りながら星槎グループとの調整を進めていく方針だ。
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