小田原市内で今年に入り、建物火災が多発している。死傷者数も増えていることから、小田原市消防本部では緊急の火災予防広報を行い、注意を呼びかけている。
市内で今年に入り発生した建物火災は11件(2月18日現在)で、昨年と同数だったものの、そのうち全焼が10棟(前年比8棟増)、死者数は4人(同3人増)だった。
2月だけでも7件の住宅火災が発生し、市消防本部は「1カ月半の間でこれだけ集中して大きな火災が起きることは異例の事態」という。主な出火原因はコンロやたばこの不始末とされ、65歳以上の高齢者が関わるケースが多かった。
同本部では2月15日から、市消防と消防団車両での巡回広報や防災行政無線を使って緊急的な注意喚起を実施した。また自治会を通じたチラシ回覧、民生委員への防火指導の依頼などで火災への警戒を広く呼び掛ける。
同本部予防課によると「防災無線で火災の注意喚起をするのは初の試み」で、今後も状況によって実施する方針だ。
市内の火災発生は過去10年減少傾向で、2017年は年間36件。今年2月26日現在では、火災全体で15件(前年同月比2減)となっている。
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|