9月16日は敬老の日。小田原市、箱根町、湯河原町、真鶴町の1市3町で最高齢者の遠藤静江さんと佐藤サトさんを取材した。
遠藤さん(小田原市久野)と佐藤さん(湯河原町宮下)は、共に明治45年生まれの107歳。「明治」「大正」「昭和」「平成」「令和」の5つの時代を元気に生きている。
遠藤さんは7人兄弟の長女として農家に生まれた。5人の子どもと12人の孫、10人の曾孫、3人の玄孫に恵まれ、4月に腰を圧迫骨折するまでは自宅で過ごしていた。現在は特別養護老人ホーム潤生園に生活の場を移したが、食事やトイレも自分で行っており、はきはきとした会話も健在だ。
規則正しい生活と食事を心がけ、「悲しいこともあるけれど、くよくよしないで先の良いことを考える」ことが元気の秘訣だという。「1人では生きられません。皆さんが良くしてくれるから」と感謝を述べ、令和について「平和で明るい時代を願います」と話した。
佐藤さんは夫の鶴雄さんが38歳で戦死した後、理容師として3人の息子を育てた。102歳で介護老人福祉施設シーサイド湯河原に入所してからも自分で食事をし、好き嫌いもない。常に周囲への感謝の言葉が絶えない佐藤さんは、施設で一目置かれる存在だという。9月6日に冨田幸宏町長が訪問し「湯河原のチャンピオンですよ」と声をかけると、「皆さん喜んでくださり幸せです。ありがとうございます」と笑顔で応えた。
100歳以上は137人
高齢化が進む中、1市3町でも65歳以上の高齢者人口が年々増加している。直近の高齢者人口と割合は、小田原市5万6587人(29・67%)、箱根町4245人(36・6%)、湯河原町1万85人(40・45%)、真鶴町3041人(41・95%)。いずれも昨年に比べ0・35から1・2ポイント増えており、神奈川県平均値の25・1%を上回る。100歳以上の人口は、小田原市96人、箱根町10人、湯河原町26人、真鶴町5人で、1市3町で137人。最高齢者はいずれも女性となっている。
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