箱根町は9月1日、産婦人科・小児科の専門医や助産師にオンラインで無料相談できるサービスを試験的に取り入れた。24時間相談受付ができる仕組みを整え、安心して出産や子育てができる環境構築を目指す。来年3月末まで運用し本格導入に向け検討を進める。
現在、箱根町には小児科・産婦人科の専門医療機関がない。昨年末には町内の診療所が閉院し、出産や子育てなどの相談で町外に出向くことが必要になるケースもあった。医療機関を新設することが難しい中で、安心できる環境を整えようと株式会社Kids Public(東京都千代田区)に委託し同サービスを試験的に導入した。
利用は箱根町民限定。母子手帳の受け取り時や、町内の未就学児、小・中学生に配布されるチラシから専用のLINEまたはwebサイトにアクセスし、チラシに記載されている「合言葉」などを入力して会員登録する。予約なしで助産師にチャットで相談できるほか、web上で相談内容を送ることで、原則24時間以内に専門医からの返信が得られる。平日午後6時〜10時の夜間相談は予約制で、チャットのほか音声・動画通話も可能。「妊娠してから便秘と腰痛がつらい」「子どもの肌荒れが良くならない」など、医療のほか健康や育児に関する相談も無料で受け付けている。
子育て支援課の担当者は「核家族化が進み、身近に親としてのモデルがいない。ネットの情報で何が正しいか分からないときには、専門家に相談できる。サービスがあることによる安心感や利便性を確かめていければ」と話している。
サービスの利用方法や事業に関する問い合わせは同課【電話】0460・85・9595。
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