小田原市役所 耐震工事に免震装置 市公共施設では初
小田原市役所の耐震改修工事が、建物の柱と地盤を切り離す免震装置を設置する工法で行われることが決まった。小田原市の公共施設で免震装置を設置しての耐震改修は初めて。
免震装置は、支柱と地盤の間にゴムなどの衝撃吸収材を設置し、地盤や土台の衝撃を上部に伝わらせないようにするもの。
庁舎の改修工事では横浜市や厚木市、箱根町などで、新築では松田町、山北町の庁舎で設置されている。市内では県合同庁舎などに設置されている。
小田原市役所の耐震工事は、2010〜11年度に耐震診断を実施。「要補強」の結果を受け実施される。耐震工事は庁舎1階床下の基礎ピット部分で、柱140カ所に免震装置が設置される。工事を請け負うのは、大手ゼネコンの鹿島建設(株)と地元の建設業者・(株)安池建設工業(市内酒匂)の両社による特定建設工事共同企業体。費用は3カ年で19億9500万円。
地下での工事なので、2階以上は工事の必要がなく、通常業務や来庁者への影響が少ない、騒音や粉じんも少ないなどのメリットがある。
市管財契約課によれば7月から実施設計に入る予定。年度末までに工法に関する大臣認定を受け、2016年2月の完成を目指す。
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