瓶のふたを開けると、ふわっと広がる特有の香り――。耕作放棄地問題の解消に取り組む合同会社「小田原かなごてファーム」が、7月上旬に玉ネギのジャムを発売した。材料は、市内下曽我の畑で栽培した玉ネギだ。
「エッと思われるのが良いですね」。瓶を手に笑顔を見せる、同社の中心メンバー小山田大和さん(37)。
2年前から下曽我の休耕田約240坪を借り、農薬や除草剤、肥料を使わない自然栽培のコメ作りを行っている。良質なコメを育てるには冬の間に土地をよく乾かすことがポイントといい、「それには裏作として良いと聞いた」のが玉ネギ栽培のきっかけだ。
2シーズン目の今年は約400kgを収穫。生で食べられるほど甘く品質の安心安全にも自信があるが、手間がかかる分だけ一般的なものより高価格になる。時間が経てば傷んでしまうこともあり、販売方法に頭を悩ませていた。
そんな時に思いついたのがジャムとしての加工。インターネットで調べるとヨーロッパでは広く食べられていることもわかった。さっそく6月上旬、湯河原の「手づくりジャム工房やまげん」の代表・櫻井武志さん(40)に相談。試作を経て1カ月もかからずに製品化した。材料は玉ネギのほかオリーブオイルに砂糖、湯河原産の甘夏果汁もアクセントに加えた。櫻井さんは「玉ネギで作るのは初めてだった。目にしみましたね」と笑って振り返る。
今回は普通の玉ネギと赤い「湘南レッド」を使った2種類、合わせて500個を製造した。2つとも味はほぼ同じだ。
小山田さんは「ジャムにすると価格も上がる。賞味期限の1年間をかけて販売できる点もメリット」と話す。好きな食べ方は、パンに塗って軽くトーストしたもの。ハムや肉料理のソースや、煮込み料理の隠し味にもおすすめだ。
1個(160g)800円税込。販売場所は小田原お堀端万葉の湯と梅の里センター、南足柄市のふくらんで、ネット販売も予定。
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