県政レポート【8】 「子ども食堂」を考える 神奈川県議会議員(緑区選出) 古賀てるき
9月10日(土)大阪で行われた「子ども食堂サミット」と、11日(日)みどりーむで行われた「子ども食堂から見える子どもの貧困の今」に参加して来ました。
そもそも「子どもの貧困」とは?
子どもの貧困という言葉を最近よく耳にします。これは今日食べる物も寝る所もなく困っている「絶対的貧困」ではなく、平均的な暮らしを送ることが出来ていない「相対的貧困」で、2人世帯で177万円以下の年収状態をいい、17歳以下の相対的貧困率は16・3%、6人に1人が相対的貧困状態にあるそうです(2012年厚労省調べ)。この子どもの貧困に対し、地域の方達が無料あるいは少額で食事を提供しているのが「子ども食堂」です。
でも昔からあったのでは?
私は今47才ですが、昔は我が家も含めみんな今より貧しかったけどなぁと「子どもの貧困」にピンと来ませんでした。しかし2つのセミナーで理解したことは、リストラ、非正規化、一人親世帯の増加等により、子育て世代の収入の激減(貧乏)、核家族化、地域のつながりの希薄化(孤立)が貧困の本質ということです(貧乏+孤立=貧困)。
「食べて」「つながる」楽しい居場所を
「子ども食堂」は、貧困の子どもというレッテル貼り等のデメリットがありますが、貧困に対する有効な手段の一つといえます。何より大勢でご飯を食べるのは楽しいもの。大阪の子ども食堂の合言葉も「食べていったらええやん」でした。昔の世話焼きおばさん・おじさんがいた頃のご近所付き合いの様な自然な形で盛り上がることを期待・尽力したいと思います。
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「紅麹」から考える安心な暮らし4月4日 |
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