追分・矢指市民の森愛護会の会長 関水 金作さん 下川井町在住 65歳
変わらぬ森 未来へ
○…春は菜の花、夏はヒマワリ、秋にはコスモス。四季折々の花や豊かな自然で、訪れる人の目を楽しませる「追分・矢指市民の森」。1994年の開園時から愛護会に所属しており、副会長を経て今年4月に新会長に。「幅広い年齢層の人が集まる場にしたい。特に子どもにね」。最近ではカブトムシが集まるようにナラやクヌギのチップをまいたりと、子どもに対しても工夫を見せる。
○…緑地保全を目的とした市の制度「市民の森」。追分・矢指市民の森も地権者らの協力により成り立っている森だ。愛護会は年間約100日、雑草の管理や倒木の片づけなどを行う。中でも、多くの来園者が集まる夏のヒマワリの手入れはまさに体力勝負。「炎天下の中、女性は草むしり、男性は草刈り。手間がかかるけど、その分、来てくれる人も多いから。それがやりがいだね」。これからは、間もなく見ごろを迎えるコスモスの手入れと、春の菜の花の準備に精を出す。
○…幼いころの遊び場は、もちろん森。「このへんは今も昔も全然変わらない。森の斜面を滑ったり、ツルを使ってターザンごっこをしたり」。子どものころから慣れ親しんだ里山を残したいという思いも、愛護会の活動へのモチベーションにつながっている。しかし、遠方からの子どもは来るが、地元の子はあまり見かけないという。それでも、たまに孫を連れて行くと喜んでくれる。昔からの原風景は、今の子どもの心もくすぐるのは確かだ。
○…造園・土木工事「関水商事」の代表取締役を務める傍ら、下川井町内会副会長や交通推進員を務めるなど地域活動も積極的。消防団は45年続けていて、今年春の褒章では藍綬褒章を受章した。「地元のために役立ちたいっていう精神から続けてるのかなぁ。役を務める使命もあるから元気でいなきゃと思えるしね」。妻からは「断れない性格だから」と揶揄されるが、そんな人柄も魅力なのだろう。
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