7月1日に横浜旭ライオンズクラブの会長に就任した 新野尾(しんのお) 寿利さん 二宮町在住 69歳
奉仕の精神 若手に伝える
○…「感謝の気持ちを地域貢献の原動力に」。わかりやすく、具体的に表現した今年度の横浜旭ライオンズクラブのテーマだ。また、サブタイトルには前会長が定めた「若い力は未来の力・宝」を継承する。7月には40代の若手メンバーが入会するなど、クラブにも新たな動きが出ている。「若い方々は行動力がある。先輩方に教わりながら、いろんな経験をしてもらいたい」と期待を寄せる。
○…会員に誘われ入会し、今年で9年目。当初、漠然としていた奉仕活動も、「だんだんわかってきた」とやりがいを感じている。同クラブが注力する事業の一つが、区内の小中学生向けに行う薬物乱用防止教室。「子どもたちは真剣に聞いてくれる。若い会員たちにも講師認定を取ってもらい、さらに力を入れていきたい」と意気込む。経験を経て、理解してきた奉仕活動。今度は後輩に道筋を照らす番だ。
○…神奈川県や東京都を中心に、「仕立屋」や「洋食じゅり」、「らいすがーでん」などの飲食店や弁当・総菜店を約50店運営する「シンノオ」(小高町)の代表取締役会長。父親が1975年に創業し、40歳で社長に就任した。5年前に会長に就任したが、工場や店舗を訪れる現場主義。「社長の時よりも大変」というが、表情は明るい。創業して40年以上が経つが一貫して守ってきたのは、「お客様第一」「安全・安心の追及」。価格競争や消費者の節約志向など社会全体の変化もあるが、2つの柱はこの先も変わらない。
○…小高町と三反田町の工場では、近隣住民が多く働く。これまでに工業団地への移転の話もあったが、従業員の勤め先を案じて、現状のままでいることにした。「工場が遠くになったら、みんな来れなくなっちゃうから。地域の方々に働いてもらいたい」と地元への思いを語る。現在は縁あって二宮町に住むが、小高町は今でも大切な場所。これからも、「地域密着」で歩む。
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