旭区青少年指導員連絡協議会の会長を務める 大野 功さん 本村町在住
「子どもたちへ夢や希望を」
○…今年で設立50周年を迎える神奈川県の青少年指導員制度。県と市から委嘱を受けた会員たちが、イベントの企画やパトロールなどを通して青少年の健全育成のために活動している。旭区には横浜市内最多の228人が所属し、年間を通してさまざまな事業を企画。「自然体験や大なわなど、多くの子どもたちが参加してくれるイベントは楽しい」と笑顔を見せる。
○…県の職員として勤務しながら、地域でソフトボールチームの監督をしていた30代の頃。次第に仕事が忙しくなって次の人へ監督を引き継ぐと、地域から青少年指導員にならないかと声が掛かった。「もともと子どもたちと接するのが好きだからね。地域のために引き受けたよ」。会長就任当時は少子化など社会環境の変化もあり、事業への子どもたちの参加が減少傾向だった。そこで地域や行政などとの連携を深め、親子で参加しやすい事業の企画など新たな取り組みも実施。当時始めた事業は今でも続き、子どもや親子が集まる場の一つとなった。「活動していて困難はあっても、苦はないよ」と朗らかに話す。
○…出身は南足柄市。高校時代は小田原市内へ通ってテニス部に所属し、3年生ではキャプテンを務めた。時は1964年。地域のつながりから東京五輪の聖火リレーランナーに選ばれ、箱根の約2Kmを走った。「本当に良い体験ができた。今でも当時のユニフォームは残っているよ」とにっこり。3年後に2度目の東京五輪が控えるが「高校球児の孫が聖火リレーを走ったらうれしいな」と夢を明かす。
○…指導員として30年以上活動を続け、旭区の会長は今年で16年目。長年の活動を通し、さまざまな功労者表彰などを受賞してきた。近年は旭区独自の顕彰制度を設け、共に活動する会員への感謝を示す。「仲間たちが協力的だし、行政も熱心。子どもたちへの思いやりを大切に、今後も皆と一緒に夢や希望を与える事業を続けたい」
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