相原町・小山町・小山ヶ丘を管轄する警視庁南大沢警察署の署長に就任した 井上 明仁さん 警視 58歳
「地域の声に応える警察署に」
○…「住民の方の声に耳を傾け、肌で感じながら応える警察業務。明るく、元気に、誠実に」。開署6年目を迎える南大沢署の署長に就任。着任時に署員340人に伝えた。「犯罪や事故がひとつでも減らせるよう、町の人が気軽に声をかけられる”距離感”を築いていきたい」。地元に根付いた警察活動をするためにも、あいさつ、声掛け、連携を強化する。
〇…昭和32年の元旦に兵庫県小野市に生まれる。祖母は当時の皇太子、今の天皇陛下と同じ名前を付けた。「完全に名前負けしてるけど」と笑う。のどかな田園風景が広がる町で、神社や空き地で草野球や、小川で魚獲りをした少年時代。中学・高校は部活のバレーボールに熱中した。「レギュラーになるために、授業そっちのけ」と懐かしむ。身長163cmの小柄な体型をカバーするため鍛えて鍛えて鍛えまくった。「ジャンプ力はあったね。1メートルは跳んでいたよ」。座右の銘は「積極果敢」。
○…卒業後、上京。叔父が元警察官だったことも手伝い、警視庁へ。「学生時代にあさま山荘事件のテレビにくぎ付けになったり、修学旅行中に東大のデモに遭遇して、機動隊を間近に見たのもきっかけかな」。制服を着ていて、町の人が安心して声をかけてくる。「役に立っている仕事」とヒシヒシと感じた。「性格に合っていたと思う」。遊撃特別警ら隊長や目白副署長、鉄道警察隊長を歴任。
○…「高校時代からの付き合い」という奥さんとの間には3人のご子息。「残念ながら警察官になった子はいない。父親の背中を見て育ったんだけどな」と苦笑い。「単身赴任」を自宅から応援してくれている。警部時代に八王子署に勤務。南大沢署管轄には「更地だったのに、立派な街になっていて驚いた」。そして「この地域はこれからどんどん整備されていく。都会的な事件・事故に気を付けていかなければならない」と兜の緒を締めた。
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