鶴川で朗読と歌唱のコンサートを今週末行う hirocoさん(本名:関口裕子) 山崎町在住
「平和の種まき」広める
○…朗読するのは、戦後に平和を願う人たちの手によって種がまかれ、日本中に広められた「むらさき花だいこん」の物語。自身が作曲した旋律に平和への祈りを乗せ今週末、鶴川でコンサートを開催する。「背景を知らなければ、街中で見るただの綺麗な花かもしれない。込められた思いを伝えられたら」。今も世界のどこかで起きている戦争。「自分事としてとらえるきっかけになれば」と力を込める。
○…小学校の音楽専任教員として長く勤めてきた。広く浅く接する子どもたちとの関わり方にさみしさを感じる一方、接する時間以上に「音楽っていいな」と思ってもらえる授業を心がけてきた。退職後、開いた鶴川でのコンサートはお世話になった人たちへの感謝の気持ちをもって。気づけば今回で7回目。「1回きりのはずだったのですが、続けてくることができてうれしい」と笑う。
○…平和を望む根底にあるのが沖縄の存在。「歴史を学ばなければ」と初めて降り立った時から、沖縄のもつ文化と自然に魅了されてきた。その時から始めた弦楽器の三線も20年来続けている趣味。大好きな場所だからこそ、沖縄で起きている基地問題などは受け入れ難く、心を痛めている。「唯一、地上戦が起こってしまった場所。また戦場にしてはいけないと思うんです」
○…「うたうおはなしやさん」として、これまで出会いの数々を曲作りという形で残してきた。自身の音楽で笑顔になる人が一人でも増えてくれればと願う。軸となるのは沖縄の方言『イチャリバチョーデー(一度会えば、みな兄弟)』という考え。「この言葉のように町田が思いやりでつながる街になれば。『平和の種まき』をみなさんと広めていきたい」
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