地元猫の日めくりカレンダーを出版し、地元の写真館で記念の写真展を行う 村山 尚子さん 玉川学園在住 40歳
猫が、生き物が、この町が好き
○…「みんな人懐っこくて、カメラを向けると『なおちゃ〜ん』って寄ってきてくれるんです」。猫好きが高じて、20年間撮りためた自分の町の猫たちの様々な表情を、日めくりカレンダーにして世に送り出した。自宅でイラストやエッセイを書いている。ほかにキャラクターデザインや作詞・作曲、翻訳、振付、写真など仕事は多岐にわたる。「この町の人たちは野良猫を保護し、里親を見つけたり、地域猫としてお世話する活動が盛んなんです」と誇らしげだ。
○…生まれも育ちも玉川学園。父親は東洋哲学の学者で早稲田大学の名誉教授。「研究や調べ物が好きなのは血筋かも」と話す。もともと絵が好きだったこともあり、大学時代にイラストレーターの道に。パソコンで描いたキャラクターを出版社に持ち込むと、すぐに仕事が舞い込んだ。以来フリーで活躍している。自宅を職場にしているおかげで、地域の人々とも交流できている。「町内だより」にコラム執筆を頼まれるほど。
○…町田五小を卒業し、私立中・高ではダンス部に没頭。全国優勝するほどの強豪校で「そこで燃え尽きましたかね」。その反動からか青山大学時代は読書したりイラスト描いたり、一人でいるための『修行の場』だったとか。しかしダンス経験が今の振付の仕事に活かされている。また「イメージが素敵だなと思って」と軽い気持ちで入ったフランス文学科。それも今の翻訳の仕事に繋がっている。「人生無駄なことってないんだなって」
○…今までやってきたことを深め、広げたい。「40歳になり人生の色々なことが分かってきた。今だからできたのかも」。自分のペースで日々発見をしている。「この町にいたら、旅行しなくても、ペットを飼わなくても、満足できる」。ほぼ毎日、仕事の息抜きで15分歩いて駅前の文化人の集うカフェに行く。カメラと猫じゃらしを持って。
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