「町田の町を歩こう」 沢野ひとし
町田市に住んで四十五年になる。私はこの町を愛してやまない。自宅の近くに七国山があり、悲しい時に散歩に出る。大山や奥多摩の峰々を眺めているとしだいに元気が湧いてくる。
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町田ではいつも飲んだくれていた。ある夜馬肉の老舗柿島屋の裏道を酔って歩いていると「Lee外国語学院」の看板があった。次の日に尋ねてみると中国語を教えているという。酒ばかり飲んでいても人生はわびしいものだ。中国語を習うことにした。やがて中国が好きになり何度も旅に出るようになった。
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『本の雑誌 厄よけ展』が町田市民文学館ことばらんどで開催されるが、たくさんの絵が展示されている。山や中国大陸の絵もある。
高校以来の友人、椎名誠が作った『本の雑誌』なだけに、エネルギーが溢れている。会場を入ると、きっと生きる勇気と深い静寂が訪れることだろう。
人は誰れでも幸せになりたいのだ。
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宮司の徒然 其の137町田天満宮 宮司 池田泉12月21日 |
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