町田版 掲載号:2017年5月11日号
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宮司の徒然 其の26町田天満宮 宮司 池田泉

梅 白加賀
梅 白加賀

「P」

 最近妙にPが気になる。中学校のPTAに長く関わったからPと言えばPTA、カネミ油症事件や海洋汚染のPCB(ポリ塩化ビフェニル)などだったが、最近はPKO(国連平和維持活動)、PV(プロモーションビデオ)、TPP(環太平洋パートナーシップ)、不可解なブームを起こしたPPAP、そして私にとって最も恐れているPはPPV。



 名前が長いから当然のように略号になったプラム・ポックス・ウイルス。平成21(2009)年、青梅市で梅の木に発生。サクラ属に発生するPPVだが、それまで日本では梅に発生したことはなかった。800本の梅の葉や実に斑紋が顕れ、果実は未熟なうちに落下。感染が園内にある梅の10%を超えたら園地の桜や周辺樹木も伐採しなければ根絶することは難しく、梅の名所青梅市では12000本以上を伐採した。そのほか、プラム、桃、アンズ、アーモンドなども対象となるから、近隣の農園も不安だ。感染の媒体はアブラムシ。アブラムシはほとんど植物に集団でとりついて栄養を吸って生きるが、ある限られた時期だけ薄い翅(はね)をつけ、飛ぶというより風に飛ばされる。中には海外から気流に乗ってくる種類もいるから、PPVは根絶しても再発生の可能性は高い。

 一昨年奄美大島で柑橘類にダメージを与えるミカンコミバエが大発生したが、これもかつて根絶したものの、ミカンコミバエが台風などの気流に乗って再来したというわけだ。そろそろ奄美大島の出荷規制も解かれている頃だ。



 PPVの発生は青梅市、日出町、奥多摩町に留まっているが、いつ季節外れの北風に乗ってアブラムシが持ってこないとも限らない。当社境内なら5本感染したら全部伐採だ。ついでに庭の大好きなスモモも根元からばっさり伐らなければならないことになる。鳥インフルエンザ同様に、空からの見えない恐怖だ。
 

李(スモモ)
李(スモモ)

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