スズメバチやアシナガバチなど人に危害を与える蜂の被害報告や相談が区役所などに寄せられている。
スズメバチは、夏場から10月頃にかけて巣を大きくする習性があるため、この時期精力的に活動し、気付かずに近づいた人が被害にあうケースが多いという。スズメバチの生息地はこれまで山林内が中心だったが、近年は住宅街にも生息範囲を広げている。民家の軒下や屋根裏、庭先などにも巣を作るため、日常生活の中での遭遇確率が高まっている。とりわけ、緑被率が市内最大を誇る緑区では「近所の草むらを覗いたら大きな巣があった」というケースも報告されているという。
区内の不動産業者「青木ハウジング株式会社(青木博昭代表)」には今年すでに、賃貸居住者から3件の相談が寄せられており、担当者は「軒下などに蜂が群がっているという訴えが立て続けにあった」と話している。
例年よりは相談少なめ
緑区役所生活衛生課は毎年区民からの相談を受け付けているが、今年は相談件数が例年より少ないという。直近3年間の8月に寄せられた蜂の相談件数は45件以上だったが、今年は22件に留まった。「過去数年と比べて気温が低いため、蜂の活動が落ち着いているのでは」と推測している。
11月頃にはスズメバチは冬眠に向けて巣を去るため、自身での駆除が可能と言われているが、「少しでも危険を感じる場合は近づかないように」と区担当者は話している。区役所では相談者に対し駆除業者の紹介や、駆除スプレー散布用の道具の貸し出しなども行っている。
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