株式会社鴨居自動車学校(神谷唆一取締役社長)は今月、生理用品の無料提供サービス「OiTr(オイテル)」を導入する。同社によると、同サービスを自動車学校で導入するのは国内初の試みだという。
OiTrの導入は、オイテル株式会社との連携で進めているもの。
女性の不安・負担軽減
緑区内唯一の指定自動車教習所として11月に開校60周年を迎える同自動車学校は、交通社会に多くの卒業生を送り出してきた。同社の担当者は、「生理に関する女性の不安や負担の軽減とジェンダー平等の実現、さらなるお客さまへのサービス向上を目指すもの」と、OiTr導入の経緯を説明する。
同社の担当者によると、鴨居自動車学校の卒業生や在校生の約半数は女性。これまでに、思わぬ体調の変化などにより受付の女性社員に「生理用品を譲ってもらえませんか」と尋ねた在校生も少なくないという。受付業務を担当する入社3年目の若松真琴さんも「私も自前のナプキンをお客さまに譲ったことがあります。うっかり生理用品を忘れてしまったような場合は今すぐ何とかしたいと不安な気持ちになると思う。そんな時に無料配布サービスがあれば温かい気持ちになると思う。私たち女性社員も安心できる」と語った。
専用アプリで入手
同社は自動車学校にある女性個室トイレ内に、デジタルサイネージ広告が流れる機器を5月29日に設置する予定。設置後、利用者は専用のアプリを表示したスマホを機器にかざすと、生理用ナプキン1枚を無料で入手できる。一人当たりの無料配布は25日間で最大7枚となる。
同社は「今後も社会が企業に対して、また自動車教習所に対して求めるものを意識しながら、当校の教育理念である『親切ていねい、面倒見の良い教習・サポートで"一生涯無事故のドライバー"を育て、卒業後もフォローする教習所』を基本とし、"地域の交通安全教育センター"として、地域の皆さまとも連携しながら、安全・安心社会の実現を目指していく」とした。
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