キリンビール(株)が規格外を理由に廃棄される果実を原料とした缶チューハイの新シリーズ「氷結mottainai(モッタイナイ)」を発表し、第1弾として横浜のブランド梨「浜なし」を使用した新商品を5月7日に発売した。同日には関係者が山中竹春市長を表敬訪問し、商品をPRした。
同シリーズは「モッタイナイ!を、おいしい!に。」を合言葉に、フードロスの削減と果実農家支援を目的としている。
第1弾商品は同社発祥の地という縁もあり、横浜市の浜なしに。原料としても「果汁のみずみずしい味わいは間違いなく美味しいと考えた」と担当者は話す。
浜なしは樹の上で完熟させて収穫するため、農家直売が多く、スーパーなどに出回らない「幻の梨」とも呼ばれる。一方で収穫時期を逃すと食感が柔らかくなる「みつ症」が出やすいなどの問題もあり、廃棄される浜なしは年間19t、約6万個に上っていた。
同社は販売数量18万ケースを目標に掲げ、今回の販売で約2万2000個分のロス削減を見込む。また、売上1本ごとに1円を果樹農家へ寄付するとしており、寄付金は廃棄減に向けた取組に活用してほしいという。
山中市長は「農家支援につながる素晴らしい取組」と評価した。
地元農家も期待
緑区内で浜なしを生産するえのき園の鮫島慎治さんと鮫島農園の鮫島義典さんは「規格外のものは売れないというのはもったいないと思っていました。こうした企画でみんなに知れ渡ることはとてもうれしい。僕らが作った浜なしの魅力が一人でも多くの人に伝わってほしい」、「程良い甘みと香りなど浜なしの再現度が高いと思った。女性にも飲みやすいのでは」と話した。
同商品はスーパーやコンビニなどで6月下旬まで販売される予定。また、5月18日(土)にはJA中里支店の「ハマッ子直売所横浜青葉インター店」(青葉区下谷本町40の2)でも販売を予定している。
![]() 山中市長を訪問したキリンビールほか関係者
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