長津田地区センターで14日、講演会「縄文人とおとし穴〜緑区霧ヶ丘遺跡の発掘〜」が実施され、約50人が参加した。(公財)横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター主催。
講演会は、同地区センターで29日(日)まで行われている「横浜の遺跡展」の一環。1970年とその翌年に発掘された「霧ヶ丘遺跡」から見つかった石器や土器などの資料が武蔵野美術大学から横浜市へ移管されたことと、緑区制50周年を記念した企画展示となる。
同文化財センターの平山尚言氏が講師を務めた講演会では、霧ヶ丘遺跡(現在の霧が丘5丁目付近)が発見された経緯のほか、そこで見つかった120を超える土坑が、今から8400年前の縄文時代早期の”落とし穴”として調査されたことが参加者に紹介された。
また、シカやイノシシなどの獲物を捕らえるために作られたと考えられる土坑には数種類の構造があることが分かっている点や、落とし穴をカモフラージュするために樹皮などが使われていたと推測されていることなどを説明していた。
講演会終了後、考古学が好きで座間市から足を運んだという荻野和成さんは「今回のようにテーマを絞った講演会はなかなかない。来て良かった」と笑顔を見せた。
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