「全国高等学校弓道選抜大会」に神奈川県代表で出場する 上田 奈美さん 横浜旭陵高校 1年
謙虚に進む「弓」の道
○…「まさか自分が優勝するなんて。本当に信じられない」。11月に開催された神奈川大会兼選抜大会県予選会で優勝。約230人が出場したが、全国行きは県内で女子個人が2人、旭陵高としては初の快挙だ。「ベストを尽くそうと思って。1年生だし、大会に出て先輩たちから学ぼうと考えていたんです」と控えめだが、「全国でも気負いなく、自分なりに精一杯頑張りたい」と闘志を見せる。
○…中学生のころ、自宅近所にある高校で、弓道部の練習風景をフェンス越しに見ていた。「その姿がすごくカッコよくて。自分も高校に入ったらやってみたいと思ってた」。旭陵高に進学を決めたのも、弓道部があったことが一つの理由だ。「バイトしたいな、とちょっと迷ったけど、やっぱり弓道をやってみたいって気持ちのほうが大きくて」。現在、弓道歴は8ヵ月。部の先輩は一人だけだが、OBや顧問に基礎からみっちり仕込まれた。「最初は全然。初めて的に矢が当たったのは6月くらい。そのとき『あ、当たった』ってすごく冷静な自分がいたんです」と振り返る。
○…「弓道が好き」と笑顔を見せる。「何度やっても全然違うところに飛んでいく日もあれば、調子が良いときはどんどん当たる。悔しくて泣いたこともあるけど」。部活の仲間たちは、互いにアドバイスし合い一緒に成長していく大切な仲間。練習で気付いたところや反省点、良かったことを記している「弓道ノート」は、試合前に読み返す。「やめたいと思ったことはない。遊びたいときもあるけど、それ以上に楽しいから」
○…休日には友人や一人で、横浜や町田へショッピングに出かける。可愛い雑貨やキャラクターが好きな、16歳の女子高生だ。将来は「子どもに関わる仕事がしたい」と目を輝かせる。「でも今は、部活を頑張りたい。尊敬する先輩やOB、先生のように、誰が見てもきれいって思われる射形を身に付けたいな」
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