「目指すは世界」。市立上白根中学校の体育教諭、瀬間貴浩さん(38)=秦野市在住=が12月21日から25日に長野市で行われた全日本ボブスレー・スケルトン選手権大会に出場。ボブスレー男子4人乗りで優勝、2人乗りで3位入賞を果たした。費用や時間の確保など、試練と向き合いながら競技を続けている。
今大会には男子2人乗りに9組、4人乗りに6組が出場。瀬間さんは4人乗りで、2人乗りの大会10連覇を果たした鈴木寛さん=マネックス証券=と同チームで優勝した。
2人乗りで3位入賞した2002年以来、全日本にはほぼ毎年出場しており、世界選手権やワールドカップなど海外実績も豊富な瀬間さん。「五輪に出るためには、海外での好成績が必要」。冬季五輪では代表入りした06年トリノ、代表選考前に故障した10年バンクーバーと2大会続けて本大会出場を僅差で逃しており、14年のソチ五輪代表入りに懸ける思いは強い。
カギは瞬発力
最高時速は120Kmを超え、「氷上のF1」とも呼ばれるボブスレーは前方にハンドル、後方にブレーキがついた鋼鉄製のソリで、競技名にもなっている。氷でできた全長約1300m〜1500mのコース(スパイラル)を滑り、タイムを競う。出場資格は18歳以上で、2人乗りと4人乗りの2種類がある(スケルトン競技は1人乗り)。
前方に乗る選手はパイロット、後方に乗る3人(2人乗りは1人)の選手はブレーカーと呼ばれる。スタートでソリを押して素早く乗り込むボブスレーでは、助走でいかに加速するかがポイント。ブレーカーの瀬間さんは「ウィンタースポーツの中でも唯一のパワー系競技で、瞬発力と筋力がカギ。自分の能力が生かせる」と語る。
幼少時代、運動が苦手だったという瀬間さんは中学で柔道部、高校では陸上競技部に所属。円盤投で高校総体4位に入賞し、社会人では国体出場も果たしている。「自己満足かもしれないけど、『世界が見たい』という思いがボブスレーの道につながった」
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