国土交通大臣が緑化推進活動の功績を称える「みどりの愛護」功労者表彰が4月25日に発表され、旭区では「白根竹の森運営委員会」(鈴木勝会長)が受賞。20年間の清掃活動や、地域住民との交流を通じて緑地のPRをしてきたことが評価された。今年は全国で78団体、市内では2団体が受賞した。
「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰は今年で24回目。横浜市内では2団体が受賞し、白根竹の森運営委員会は「白根ふれあいの樹林」=白根=での清掃活動などが評価対象になった。旭区内の受賞団体は今回で4団体目。
同会は1992年の設立以来、市からの委託を受けてこの樹林の管理運営に取り組んでいる。白根、旭北地区に住む委員が中心になり、毎週日曜日に敷地内の草刈りやごみ拾いなどを実施。現在は30代から70代の委員25人が緑地の維持管理に努めている。
設立当時からの委員でもある鈴木会長(70)は「大それたことをやってきたつもりはないので、皆びっくりしている。初心に帰って地道に活動を続けていきたい」と気を引き締める。
この樹林は市内に14カ所ある「ふれあいの樹林」の一つ。横浜市が市街地の小規模な緑地を保全するため、土地所有者の協力を得て10年単位で借り上げ、一般市民に開放している。以前は、敷地1・6haのほとんどが雑草の生い茂る崖地だったが、緑地運営開始の1年前に整地され、芝生や花壇も整備された。
同会では近隣住民らに緑地にふれてもらおうと、1年を通じて行事を企画。緑地内の畑で四季折々の野菜を育て、収穫を通じて交流を図っている。中でも11月中旬の「秋の収穫祭」には毎年多くの住民が参加し、昨年は約200人(主催者発表)が集まった。
マナーに課題も
「嬉しいのは芝生などで楽しそうに過ごしている人を見たとき」と鈴木会長は利用者増加を喜ぶが、一方で一部の利用者のマナーの悪さも目立っているようだ。敷地内ではタケノコの盗掘も頻発しており、4月の「竹の子掘り祭り」では、子どもの収穫分が十分に確保できなかったという。
敷地内で犬をリードから放して遊ばせたり、糞を放置するケースも後を絶たず、同会ではパトロールのタイミングを変えるなど対応に努めている。
「せっかく立ち寄る人が増えてきたので、多くの人が安心して自然を味わえるようにするためにもしっかりと管理していきたい」と鈴木会長は力をこめた。
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