仕事や子育てなどで平日に受診できない女性に、日曜日に乳がん検診を受けてもらう取り組み「ジャパン・マンモグラフィーサンデー」(J・M・S)。毎年10月第3日曜日に設定されており、今年も10月20日、取り組みに賛同する全国の医療機関で実施される。旭区内では横浜旭中央総合病院と上白根病院が行う。
マンモグラフィーは乳房専用の機器で撮るレントゲン検査。透明の圧迫版で乳房を挟み、薄く引き伸ばして撮影するもので、視触診のみや超音波検査の併用と比べて2〜3倍の乳がん発見が可能といわれている。
J・M・Sの実施を呼びかけるのは、日本乳がんピンクリボン運動・NPO法人「J・POSH」。同法人は乳がんの啓発活動やマンモグラフィー検査の普及を目指し活動しており、J・M・Sは中核を担う事業の一つ。「毎年10月の第3日曜日に全国どこでもマンモグラフィー検査が受診できる環境づくり」を目指し、2009年から全国の医療機関などに呼びかけている。
当初は218施設の参加だったが、今では352施設が参加(今年10月10日時点)、横浜市内では11施設が賛同している。同法人担当者は「欧米などに比べて日本の乳がん検診率はまだまだ低く、20%台と言われている。今後も賛同医療機関を増やしていきたい」と話している。
初年度から賛同する医療法人社団明芳会「横浜旭中央総合病院」(若葉台・【電話】045・921・6111)では、例年は30人程度の定員だったが、今年度は40人に拡大。過去のアンケートでは、「日曜日に検診が受けられて助かる」「J・M・Sをきっかけに受診するようになった」などの意見があったという。
医療法人社団恵生会「上白根病院」(上白根・【電話】045・951・3221)も初年度から実施しており、定員は約20人を設定しているが、毎年早めに埋まることも。両院とも今後もJ・M・Sの取り組みに賛同する方針だという。
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