4月1日に「保育コンシェルジュ」に着任した 藤波 祐子さん 戸塚区在住 46歳
「働く母親」経験生かす
○…昨年4月に「待機児童ゼロ」を達成したとして注目を浴びた横浜市。奏功した一因に、市独自の取り組みである、保育の相談を受ける専門職「保育コンシェルジュ」の配置がある。だが、今年4月入所を希望するが入れない保留児童は急増。今後も役割は大きい。「相談してよかったと思ってもらえるようなコンシェルジュになりたい」。始まったばかりだが、理想像はしっかりと定まっている。
○…「保育コンシェルジュ?」―。はじめは名前すら知らなかった。さまざまな保育のかたちを提案し、子育て支援をするという職務に、ずっと心にとめていた思いが花開き、応募を決めた。「子育てしている時、地域の方にたくさん支えてもらっていたので、何か恩返しがしたいなとずっと思っていたんです」。保育の仕事の経験こそないが、母親の気持ちはわかる。「不安もあるけど、楽しみの気持ちの方が大きい」とふんわりとした笑顔を見せる。
○…藤沢市出身で、結婚を機に戸塚区へ。損害保険会社での勤務時代に産休・育休を利用して、仕事と子育てを両立させた。「地域の方には本当にお世話になっていました」と言うように、周囲の支えから育児に追いつめられることはなかったが、それでも忙しさから余裕がなくなることも。「『キーッ』となっちゃうこともあったけど、目を閉じて、深呼吸して。誰かに相談することも大切」と振り返る。今度は自分が相談を受ける番だ。
○…土日は中2の長男のバスケットボールの試合応援に行くことも多い。学生時代にバスケをしていたこともあり、2人の共通の趣味だ。「コンシェルジュの仕事のことも関心なさそうだったけど、選考に関しては気にかけてくれてました」と笑う。現在は、さらに知識を深め、より良いサービスを提供できるよう「勉強中」。持ち前のコミュニケーション力と「働く母親」の経験をもとに、保育の身近な相談場所をつくっていく。
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