今年発生した旭区内の振り込め詐欺が10月25日時点で、39件(前年対比3件増、未遂3件)。前年の累計39件を早くも上回るペースであることがわかった。旭警察署によると最近では100万から200万円単位の小口の被害が多発しているという。
旭区内の被害総額は約9980万円(前年対比約1080万円増)で、最高金額は1千万円。発生件数は茅ヶ崎署管内に次いでワースト2位となった。神奈川県下では762件(同394件減)、被害総額約23億2600万円(同約13億2700万円減)だった。
区内の内訳は「オレオレ型」が29件、「還付金型」が3件。旭警察署担当者は「手口はどれも同じようなもの。身内は電話でお金を要求することはないと考えてほしい」と注意喚起する。
旭署によると、最近多いのが、100万円から200万円の小口の被害。以前はそれ以上のさらなる大口の被害が多かったが、300万円以上の振り込みなどがあると金融機関が不審に思い、警察へ連絡するためだとみられる。同担当者は「200万円くらいの金額だと、リフォームや墓地の購入などの理由が付けられる。犯人はそこを狙っている」と語気を強める。
区内では10月16日と17日、立て続けに被害が発生。
17日の事例では、犯人は長男を名乗り、友人の保証人になってしまい198万円を支払わなければならないと被害者の74歳女性に電話した。被害者は19日と20日の2日間で98万円ずつ犯人が指定した口座に振り込んでしまったという。
11月から戸別訪問
警察や金融機関、自治体などが注意喚起しているが、被害が絶えない振り込め詐欺。旭署では11月から、区役所などと高齢者の自宅を戸別訪問して、注意を促すという。同担当者は「被害者の多くも啓発ポスターも見ていて、防犯の話もしっかり聞いている。『自分は被害者にならない』と思っていても、言葉巧みにだまされてしまうことが多い」と話した。一つの対策として、留守番電話の設定にすることを呼びかけている。
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