本紙では、昨年の振り返りや現状と課題などについて、濱陽太郎区長に新春インタビューを実施。濱区長は2017年に開催される「全国都市緑化フェア」や19年の「旭区制50周年」などに触れ、「旭区には今後5年間で、さまざまな可能性がある」と思いを語った。(聞き手/本紙・渡部賢)
――2015年を振り返り、感想をお願いします
「まず、3月に帷子川の大栗橋付近にウェブカメラを設置したことです。ここ最近、1年半に1回ほど、浸水被害が出ています。根本的な改善は、河川の改修が行われるまでは難しいですが、自宅でパソコンを開けば河川の増水状況を把握できるようになりました。また、区内外の多くの方がご存知の通り、よこはま動物園ズーラシアの『アフリカのサバンナ』が4月に開園し、ズーラシアが全面開園を迎えたことは大きかったですね。私も開園直後のGWに行ったのですが、関東近県だけでなく、遠くは愛媛ナンバーのバスなども来ていてびっくりしました。『あさひの逸品』を募集し、認定をさせていただいたのも大きな出来事でした。『あさひさんさんブランド』『あさひくん&畠山重忠ブランド』として認定された逸品を、旭区の方が手土産にして出掛けていただければ、そこで旭区の話題にもなるのかなと思います。6月には米軍上瀬谷通信施設が変換されました。敷地の4分の1は旭区です。どのように利用されていくのかは、これからですね。それから、11月には燃料電池自動車”MIRAI”が水素ステーションのある旭区に導入されました。区役所への導入は旭区が初めてです。この”未来の車”はある意味、旭区の持つ太陽、自然、環境といったイメージと合っているのかなと思います」
――今年度の区政運営方針の進ちょく状況と今後の課題を教えてください
「いろいろな取り組みをしていますが、例えば市営ひかりが丘住宅の支援事業では、一昨年から昨年にかけて全世帯訪問を行いました。その中で一人暮らしの高齢の方など、お困りの方が多くいらっしゃるのがはっきりしましたので、その支援は重要であると思います。旭区は高齢化率が約27%と市内でも高く、これからの時代のテーマを先取りしていると感じています。これからも、区と関係局などが連携しながら取り組んでいくことが、大事なことです。また、保育所へ臨床心理士を配置し、養育支援・虐待予防の啓発、スキルアップのアドバイスを行っています。これは、保育の質を高める取り組みで、旭区だけ行っているモデル事業です。今後、他区などにも広がっていけばと思います。そして、そのほかの事業も『「安心」「健やか」「ふるさと」旭』をテーマに進めてきました。例えば、帷子川でさまざまな取り組みを行っていますが、このふるさとの川が世代を超えた共通の話題となることを願っています」
――旭区の現状と課題、将来像に対するお考えは
「2017年は、全国都市緑化フェアの『みなとガーデン』会場とともに、旭区も『里山ガーデン』の会場となります。また、旭区と関わりの深い、相模鉄道の創立100周年の年です。18年は二俣川駅南口再開発、相鉄・JR直通線開業、19年は相鉄・東急直通線開業、ラグビーW杯開催、20年は東京オリンピック・パラリンピック開催など、今後5年間でさまざまな可能性があると考えています。一方、横浜市の人口のピークは2019年。旭区はすで若干人口が減り始めていますので、人口減少・超高齢化社会に向けた取り組みが大事であると感じています。旭区は自治会・町内会をはじめ、多くの方々が温かくつながっている街。このつながりの力をさらに増していけるように、区も一緒になって取り組んでいきたいです」
――最後に区民に向けたメッセージをお願いします
「旭区で活躍している人生の先輩たちの姿を見させていただくと、区の仕事としてはもちろん、私自身にとっても学ぶべきことがたくさんあります。日々の区民の皆様の取り組みに、心から感謝しています」
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