旭区民文化センター・サンハート(佐藤輝一館長)で5月30日、公演中の災害を想定した「避難訓練コンサート」が初開催された。職員に加えて約100人の観客が参加し、コンサート中に地震が起きた際の避難・誘導方法などを確認した。
横浜メディアアド・相鉄・神奈川共立共同事業体が管理する同館。同事業体が指定管理者となった2011年4月から、毎年9月の休館日に訓練を実施。全職員が参加し、避難に限らず消火器の取り扱い、帰宅困難者の一時受け入れを想定して取り組んできた。
しかし、これまでの訓練に参加していたのは職員のみ。そこで今回は実際のコンサート開催時の対応などを検証するために観客を交えた訓練を初めて企画した。横浜市内他地区の区民文化センターの訓練を参考にしながら、旭消防署と横浜市消防音楽隊の協力を得て準備を進めてきた。
慌てず落ち着いて避難
訓練はホールで消防音楽隊によるコンサートが行われている中で、震度6弱の地震が発生した想定で実施。演奏中に緊急地震速報が流れるとコンサートが中断され、観客や演奏者らは職員の指示で頭を守るためにうずくまった。その後、職員の誘導で3つの非常口からホール外へ避難。最後は全員がロビーに集まり、訓練を終えた。
旭消防署予防課の吉野雅彦課長は「今回のホールのような場所で災害が起こった時は、出入口に人が殺到して将棋倒しになってしまうことが予想される」と指摘。その上で「手分けして逃げられるように慌てずに落ち着いて行動してほしい」と呼び掛けた。
初の訓練を終えて佐藤館長は「対応の仕方などやってみて分かったことも多かった。今回出た課題などをもとに、今後も時機を見てやっていきたい」と話した。
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