再開発ビル「コプレ二俣川」で11月16日、初の総合消防訓練が実施された。同施設の従業員をはじめ、旭消防署と旭警察署の署員など約150人が参加。利用者の多い大規模商業施設で火災が発生した場合を想定し、利用者の安全を確保するための対応などが確認された。
今年4月に同施設の商業棟「ジョイナステラス二俣川」が開業した二俣川駅周辺では回遊者が増加傾向にあり、防火・防災対策のさらなる充実が求められている。同施設でも自主的に訓練を行っているが、今回は秋の火災予防運動の一環として旭消防署の主導で初めて実施された。
訓練は二部制で進行。商業棟4階のエレベーターホール付近で火災が発生した想定で始まった。第一ステージとして発生現場付近にある店舗従業員が火災を発見し、消防署に通報。現場に先着した警察官と従業員が初期消火を行い、利用者の避難誘導を行う段階まで進められた。
第二ステージでは、現場に到着した消防隊による火災の対応訓練が行われた。火災状況を確認する手段として、はしご車が使用されたほか、高さ約50mの屋上から都岡特別救助隊による緊急脱出訓練も実施。逃げ遅れた人々や負傷者を救出するまでを確認し、訓練は終了した。
旭消防署の川村滋署長は訓練を振り返り、「二俣川は区内でも重要な拠点。火災を発生させないことが第一だが、万が一発生してしまった場合には被害の軽減を図るため、チームで対応してほしい。消防署も一体となって、利用者の安全を守りたい」と訓練参加者に呼び掛けた。
同施設・防災センター
内の相鉄企業(株)二俣川事業所の鱸(すずき)一彦所長は「万が一の時は負傷者を出さないよう、初期消火に努めたい。今回の訓練をブラッシュアップさせていけたら」と話していた。
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