若葉台特別支援学校(小林淳一校長)がこのほど、優れた読書活動を実践したとして文部科学大臣表彰を受賞した。今年度の同表彰には全国から228の学校や図書館、団体・個人が選出され、それぞれ読書に関する特色のある取り組みが評価された。
この表彰は文部科学省が、子どもの読書活動推進のために特色のある優れた実践を行っている学校・図書館・団体・個人を表彰するもの。2002年度から行われ、今年度は神奈川県から3校、図書館1館、3団体が選出。横浜市内の学校では同校と緑園東小学校(泉区)が表彰された。
部門越えて交流
肢体不自由な障害がある小学部・中学部・高等部の「A部門」と、軽度の知的障害がある高等部の「B部門」がある同校。両部門が併設されている市内で唯一の特別支援学校で、部門ごとの取り組みだけでなく、両部門の交流も盛んに行われている。
その交流の一端を担っているのが読書活動だ。読書活動はもともとはそこまで盛んではなかったが、学校司書の配置をきっかけにあまり活用されていなかった校内の図書館を教諭と生徒らが協力して整備。さらに学校司書や司書教諭が図書に触れる機会を増やす取り組みを進めると、次第に図書が活用されるようになり、読書関連の取り組みが広がってきた。
その中でも昼休みや学習の一環で、B部門の生徒がA部門の児童らに向けて行う読み聞かせは特色の一つ。小林校長は「読書は児童生徒をつなぐツール。『どんな本を読んだら喜んでもらえるか』など、読書を通して相手のことを考える経験ができている」と話し、読書活動から児童生徒が交流。また、近隣の地域ケアプラザから寄贈された布絵本などの活用や地区センターなどと図書の相互利用を行うなど、地域との連携も進めている。表彰を受けて司書教諭の後藤典子さんは「生徒たちの得意な読み聞かせで、校外の方々との交流を広げていければ」と話した。
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