旭北地区の高齢者昼食会で23年ボランティアを続ける 浮島 クニ子さん 中白根在住 86歳
高齢者支える”おばあちゃん”
○…旭北地区の一人暮らし高齢者や75歳以上の夫婦世帯を対象に、月1回開かれる「第一ふれあい昼食会」。参加者に提供する献立のメニュー決めや調理、当日の司会進行まで何でもこなす。「本当は座って食べさせてもらう立場なのにね。この歳になっても、皆さんのお世話をさせてもらえて幸せ」と微笑む。
○…23年前、高齢者の増加を危惧した民生委員の上司が昼食会を発案した。「私は大賛成だった。何かお手伝いできればと思って」。しかしコミュニティハウスやケアプラザなど、大勢で集まれる施設がない時代。「台所設備が整った場所がなかなか見つからなくて」。結局、地元自治会館を借りて始めた。食事だけでなく、参加者と一緒に歌や踊りを楽しみ、交流を図る。「一人でふさぎがちな方や出不精な方にどんどん参加してもらいたい。みんなでわいわい過ごす時間は、本当に楽しいから」
○…活動を続けるのは「みんなのおかげ」と話す。ボランティア、民生委員など、会に携わる全ての人々に支えられてきた。何よりも、参加者が美味しそうに食べる姿と「ありがとう」の言葉が、自分の生きがいになっている。「頼まれると何でもお手伝いしたいと思ってしまう。兄弟の面倒をみて育ったからかな」。昼食ボランティア以外に、地区の友愛活動推進委員など地域活動にも熱心に取り組んでいる。「”浮島さんが目標”って言ってくださる方がいて。よし、まだまだ頑張ろうって思う」
○…ボランティア活動に加え、老人会の旅行へ出かけたりカラオケ教室に参加したりと、アクティブな毎日を過ごす。自宅にいることが少ないため「家族からは遊びすぎって言われるんだけど」と笑う。「元気なうちにたくさん動き回らないと。隠居にはなりたくないの」。自分を支えてくれる全ての人に感謝しながら、これからも地域の頼れる”おばあちゃん”であり続けたいと願う。
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