2011年の旭区内の火災件数が77件(前年比13件増)と、2002年からの10年間で最多だったことが旭消防署の調べでわかった。また、救急は前年比639件増の1万836件と、過去2番目に多い出動件数だった。
主な出火原因は前年同様放火がトップの26件で、たばこ10件、コンロ4件と続く。火災は前年比13件増ではあるが、建物火災自体は7件減の40件、死者は同1人減の0人、負傷者同4人減の7人だった。
旭消防署は「火災自体は増えてしまったが、火災警報器の普及もあってか死者、負傷者を減少させることができた。しかし、車両火災や雑草火災、ごみが燃える火災などが増えてしまった。乾燥する日が続いているので、火の取り扱いには充分気をつけてほしい」と注意喚起している。
今年に入ってからも、1月16日現在で、すでに7件の火災が発生している(同1件増)。同署では、火災予防運動など啓発キャンペーンを通じて、出火防止を呼びかけていくという。また、昨年6月に設置が義務化された火災警報器だが、未設置の家庭もあるため、同署では引き続き設置をPRしていく方針だ。
自治会単位で啓発
昨年、火災の発生がゼロだった左近山団地では、各自治会が防犯パトロールと合わせて防火の啓発にも力を入れているという。左近山連合自治会の林重克会長は「集合住宅なので、住民一人ひとりの心構えが大切。防火意識は浸透していると思うが、今後も意識を高めていきたい」と話す。
市内全区、救急増
救急の出動件数は市内全区で増加しており、市では同8444件増の16万7075件で過去最多となった。増加率は市平均5・3%に対し、旭区は6・3%だった。旭区の内訳は急病が最多で392件増の7347件。次いで一般負傷が1759件、交通事故857件、その他873件。1日あたり30件、48分30秒に1件通報があった計算になる。
市内で搬送された人は高齢者が全体の49・9%を占めており、同署では旭区でも高齢化の影響は受けているのではと分析する。
また、東日本大震災が発生した3月11日、横浜市内では通常の1日平均の3倍以上にあたる1995件の通報があった。しかし、その内容の多くは不適正なものだったという。旭区内では不適正利用はあまり目立たないというが、同署救急隊は「救急車を呼ぶ際には、入院が必要か否かを考えてから通報してほしい。迷って危険に陥る場合はすぐに通報を」と話している。
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