スピーチコンテスト 「世界に関心持って」 不動丸小、大根田さん市長賞
受賞を喜ぶ大根田さん＝28日、同校
市立不動丸小学校６年生の大根田絢乃（おおねだあやの）さんが８月９日、10日に開催された「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」本選に出場し、市長賞を受賞した。スピーチでは東日本大震災後に感じた「世界のつながり」を訴えた。
17回目の今大会では「国際平和のために、今自分にできること」をテーマに、市内の小中学生５万３千人が予選に出場。小学生19人、中学生18人の計37人が本選に進んだ。
小学生の部に出場した大根田さんは震災後、諸外国の支援活動を報道で知り、日本に向けられた思いやりを痛感したという。
「多くの国が日本を支援している姿を見て、私も世界に対して何かしたい」との思いを抱いたことが、大会に参加した動機だ。
当日は震災で見えた日本と世界の関係に着目し「広がっていくつながり、広げていくつながり」をテーマにスピーチを披露。「言葉、国が違っても人間はつながっている」、「飢餓や自然災害が絶えない世界に、一人ひとりが目を向ける必要がある」と国際平和に対する思いを訴えた。
大根田さんは「本選は緊張したけれど、みんなに世界への関心を持ってほしいという気持ちで話した。市長賞を獲れて嬉しい」と受賞の喜びを語った。
大会では大根田さんのほかに小学生１人、中学生２人が市長賞を受賞。４人は林文子横浜市長から「よこはま子どもピースメッセンジャー」を委嘱され、ピースリーダーとして平和募金や、国連本部の訪問などを予定している。
大根田さんは「世界で見たこと、聞いたことをみんなに伝えていきたい」と意気込んでいる。
同校の本宮香校長は「世界を知ることは、今後大きな財産になる。この経験を学校全体に還元してほしい」と話した。
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