区民スポーツ祭の実行委員長に就任した 荒木 要さん 中希望が丘在住 65歳
やりたいことがある幸せ
○…「歴史ある大会を、誰もけがをすることなく安全に運営していきたい」。6月27日に開会式が行われた区民スポーツ祭は今年で36回目を迎える。大会期間中は、11種目ある競技を各地区の代表が競い合う。少子高齢化が進む中、各連合ともなかなか選手が集まらない課題もあった。しかし、「参加資格を変更するなどして、出場選手を集めるのに工夫した」。誰よりも、スポーツ祭の成功を願う。
○…今年の4月から旭区スポーツ推進委員連絡協議会の会長に就任した。それまでは同会の副会長を長年に渡り務めたほか、地域では南希望が丘中学校の文化スポーツクラブの顧問などもしている。「地域社会の中でスポーツをもっと広めていきたい」とした上で、同大会を「地域を超えて人がふれあうきっかけにしたい」と話した。
○…兵庫県の生まれ。小さいころから運動好きで、「小学校時代は学校のソフトボールチームで投手に選ばれたんです」。小学4年生の時に父を病気で亡くすと中学卒業後は「兄に育てられるのが嫌で、早く仕事がしたい」と、京都の工業高校に進学を決意。その後、川崎の製鉄会社に就職した。独身寮があった希望ヶ丘に住み始め、結婚後は家を建てた。旭区に住み始めたころからスポーツ関係での地域活動に携わるようになる。「少年時代、地域のみなさんに育ててもらったから」。活動はその「恩返しみたいなもの」だという。
○…二人の子どもを育て上げ、今は妻と二人暮らし。地域でさまざまな活動ができる裏にあるのは家族の存在だ。「家族には感謝しています」。庭の木の手入れは自分の仕事。ささやかな家族への恩返しだ。3月には初孫が生まれた。「もう最高ですよ」と家族が一人増えたことを幸せいっぱいに話す。「60歳を過ぎてやりたいことがあるということが幸せなんです」と話す姿は、これまで出会った人たちへの感謝と、これからのやる気に溢れていた。
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