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旭区版 公開:2016年1月21日 エリアトップへ

ボクシング八重樫東選手 世界3階級制覇を達成 「一つの山、登りきった」

スポーツ

公開:2016年1月21日

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笑顔でガッツポーズをする八重樫選手
笑顔でガッツポーズをする八重樫選手

 さちが丘在住のプロボクサー八重樫東(あきら)選手(32)が昨年12月29日、有明コロシアム=東京都=で行われたIBF世界ライトフライ級のタイトル戦に挑戦し、王者ハビエル・メンドサ選手(24)に勝利した。八重樫選手は過去に、WBA世界ミニマム級、WBC世界フライ級のタイトルも獲得しており、今回の勝利で日本人3人目の世界3階級制覇を達成した。

 「激闘王八重樫」は、やはり強かった。前半から激しいパンチの打ち合いとなった今回の試合。両者とも顔面を腫れ上がらせながら、最終12ラウンドまで倒れることなく闘い抜いた。結果は八重樫選手の判定勝ち。「メンドサ選手は強かったです。気持ちのこもっている選手なので、ああいう闘いは予想通りだったが、厳しい試合でした」と対戦を振り返る。

 試合後、八重樫選手の控室に、メンドサ選手が訪ねて来たという。「ありがとう。強かったよ」と声をかけ、一緒に写真を撮ったそうだ。「言葉は通じないけど、リングの上で12ラウンド殴り合った相手だから、何を考えているのかって分かるんですよ」。八重樫選手の言葉は、死力を尽くして闘った相手に対する敬意であふれていた。

地域の応援、力に

 岩手県出身の八重樫選手が、旭区に住み始めたのは約5年前。今では街で声をかけてくれる人も多いという。「試合が終わった後、区内で『いい試合だったよ』と話しかけてくれる方がいてありがたかった。近くに、こんなにも応援してくれる人ができるとは思いませんでした」。そんな旭区に対し、これまで万騎が原中の生徒の前で自身の体験を話したり、旭警察署の一日警察署長を務めるなどという形で恩返ししてきた。今後についても「地域のためにできることがあれば、積極的にやっていきたいと思っています」と意欲を見せる。

気持ちはすでに次の山へ

 自身のボクシング人生を「山あり谷あり」と評す。「今は一つの山を登りきった所。でも、頂上だと思ったら実は頂上じゃなかったって思うんです。その繰り返し」。八重樫選手はすでに、チャンピオンベルトの防衛戦という次の山を見つめている。「山登りには色んな準備がいるでしょ。ボクシングも同じです」。今は次戦への準備期間だ。

 今年で33歳になる八重樫選手。選手としては決して若くない年齢だ。しかし、その闘志は衰えを知らない。「しっかりと調整して、これからも地域で応援してくれている人に喜んでもらえるような試合をたくさんしたい」。激闘王の拳から、今後も目が離せない。

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