熱中症による救急搬送が旭区内でも増加している。旭消防署(大山潔署長)によると、今年5月から発生した区内の救急搬送者は13人(7月13日時点)。7月に入って10人と急増していることから、同署では予防を呼び掛けている。
区内では6月3日に今シーズン初めて熱中症による救急搬送者が発生。そこから6月中に3人、7月に入ってから10人がすでに搬送されている。
昨年は5月から9月で合計36人が救急搬送された。月別の内訳は6月までが3人、7月が13人、8月が17人と7月から急増し、今年も今後、さらなる増加が予測されている。
実際の事例では高齢者は屋内、成人は屋外で発症したものが多いという。同署では年代を問わずこまめな水分補給や、必要に応じてエアコンや扇風機などを使用するよう呼び掛けて予防を促している。
年代別にみると65歳以上の高齢者が6人、成人が3人、少年と新生児・乳幼児が4人。一方で横浜市内では、高齢者だけでなく成人の搬送者も多い。市全体の搬送者数は202人(同日時点)、このうち高齢者と成人がそれぞれ79人、少年と新生児・乳幼児が44人。同署の担当者は「もちろんお子さんや高齢者も熱中症になりやすいが、実際は成人の搬送者も多い」と指摘し、「お子さんや高齢者に限らず、体力がある成人でも改めて注意が必要」と強調する。
啓発に動画も
予防を呼び掛けるために同署では区内の事業所や病院などに協力を依頼し、6月から消防庁が作成した動画を各施設で放映。動画は今年初めて作成されたもので、熱中症になると表れる症状や注意すべきこと、予防法などがまとめられている。これまでにも取り組んできたポスターやはがきなどでの啓発と合わせて、引き続き熱中症の予防を広く呼び掛けていく。
同署の担当者は「熱中症は予防が大切。環境省の熱中症予防情報サイトなども参照して予防に役立ててほしい。けいれんや意識がない人がいた場合はすぐに119番通報、救急車を呼ぶか迷ったら#7119へ連絡を」と話している。
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