神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 公開:2018年4月26日 エリアトップへ

横浜市 「中堅保育士」に月4万円 処遇改善で人材確保狙う

社会

公開:2018年4月26日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は、国の制度で助成を受けていない経験7年以上の保育士に、月額4万円を上乗せする処遇改善策を新年度から始めた。保育所の新設が相次ぎ、保育士不足が深刻化する中、独自の処遇改善策で人材確保を目指す。

 国は2017年度から、経験年数が概ね7年以上の「中堅保育士」に月額4万円の処遇改善を実施しているが、支給は職員全体の3分の1程度に限られている。

 そこで、市は国の加算制度を補完しようと、18度予算に約10億円を計上。対象となる中堅保育士すべてに等しく、月額4万円を上乗せする方針を打ち出した。東京都は4万4000円相当を上乗せする措置をとっているが、横浜の4万円はそれに次ぐもの。

 厚生労働省によると、17年6月現在、民間保育士の平均賃金は約22万円。これは全産業平均の約30万円より8万円ほど低い。市内の認可保育園の園長は「慢性的な人手不足。『命を預かる責任に対して処遇が低い』との理由で辞めていく人が多い」と現状を話す。

需要高まり続く

 処遇改善の背景には、保育需要の高まりがある。共働き世帯の増加に伴い、待機児童対策として保育所の新設が進んでいるからだ。県内の認可保育所数は、この5年間で1244カ所から1585カ所に、また、保育士の数も1万9352人から2万9693人に増えた。有効求人倍率(神奈川県)についても2・50倍から3・99倍に上がっている。

復帰組に熱視線

 保育士不足の打開策として期待されるのが、結婚などで職場を離れた「潜在保育士」の存在。県の登録者数9万3千人に対し、6万3千人にのぼる。市は神奈川県などと共同で「かながわ保育士・保育所支援センター」を設置しており、保育士資格を持った人に同制度をアピールして職場復帰を後押しする方針だ。

 市こども青少年局保育対策課では「以前から実施している家賃助成制度やキャリアアップ支援などを含め、今回の処遇改善が保育士確保につながれば」としている。

旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6

今の風景を次世代へ

写真と楽しむ会

今の風景を次世代へ

原中コミスクで作品公開

4月25日

活性化へ3者協定締結

若葉台団地

活性化へ3者協定締結

大学の専門性を生かす

4月25日

歩道橋にEV設置へ

三ツ境駅北口

歩道橋にEV設置へ

市、25年度の完成目指す

4月18日

知る会で地域住民と交流

ウクライナ避難民

知る会で地域住民と交流

鶴ヶ峰の犬飼さんが企画

4月18日

森ラボ(旭区)が受賞

横浜・人・まち・デザイン賞

森ラボ(旭区)が受賞

地域住民と芸術作品制作

4月11日

「居場所」担い20年

親子のひろばまんま(瀬谷区)

「居場所」担い20年

25日から周年行事

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 7月20日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

旭区・瀬谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook