西川島町中田町内会(藤原宏会長)の交流の場「中田カフェ」が、このほど開始から1周年を迎えた。障害のある人が働く地域作業所と町内会が協力したもので、これを参考に鶴ヶ峰自治会も新たな取り組みをスタート。障害の有無を超えた連携が鶴ヶ峰地域で広がっている。
昨年6月からスタートした中田カフェ。町内会でのアンケートの結果、交流の場を求める声が多かったことから企画された。立ち上げの際には、鶴ヶ峰地域ケアプラザが障害のある人が働く「まどか工房」(鶴ヶ峰)を町内会へ紹介。まどか工房が飲食物を提供し、町内会館を会場とすることで気軽に立ち寄って交流できる場が実現した。
区内で自治会や町内会と作業所が協力して地域の居場所を運営する例はあまりなく、同ケアプラザの高橋大輔さんは「鶴ヶ峰は障害のある方の作業所が多い地域なので、地域の方とつなげられるのではと考えた」と意図を説明する。
スタート以降は毎月第4火曜に実施され、毎回30人前後が参加。6月25日の1周年の会には約50人が集まり、大盛況だった。「予想以上の人々が参加してくれている。これからも続けて皆で育てていきたい」と藤原会長。まどか工房の飯塚豊江さんは「地域の皆さんに受け入れてもらいうれしい。実際に触れ合うことで、障害への理解にもつながると思う」と話す。
孤立防ぐ機会に
一方、鶴ヶ峰自治会(佐藤進会長)は6月28日、鶴ヶ峰自治会館で「おしゃべりカフェ・つるがみね」を開設した。中田カフェ同様にまどか工房が協力し、地域住民が触れ合う新たな場として考案された。
初回から50人弱が立ち寄り、今後は毎月第4金曜に実施予定。佐藤会長は「孤立が進んで人と話さない時間が多い人もいる。少しずつ浸透して顔の見える関係につながれば」と話している。
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