医療法人順正会 横浜鶴ヶ峰病院の病院長に就任した 田中 淳一さん 都筑区在住 67歳
一人ひとりと向き合う医療
○…「待っている医療」から「外に出向いていく医療」へ。訪問診療や訪問介護など、病院を取り巻く環境を充実させ「旭区は高齢者の多い区。区民に必要な地域医療に貢献していきたい」と語る。今年6月に横浜鶴ヶ峰病院の病院長に就任。「ここに来てよかった」と思われる病院を目指し、患者一人ひとりと向き合っていく。
○…出身は秋田県。進学した高校は「39人のクラスで10人は医学部、5、6人は東大に行くような学校だった」という。この環境の中で切磋琢磨されたことや、中高生のころに「親類が相次いでがんの手術を受けたことがあってね」と医学の道を志したきっかけを話す。一年の浪人を経て東北大学医学部に入学。その後、米国最大級でかつ先進的な医療を行うクリーブランドクリニックに留学するなど研鑽を重ねてきた。昭和大学横浜市北部病院などで教授を務めるなど、要職を経て現在に至る。
○…学生時代に夢中になったのがボート競技。医学部長がボート部の顧問で、新入生歓迎式で勧誘された。「体重が軽かったから、コックス(舵手)として最初から目をつけられていて」と当時を振り返り笑う。「夢中になり過ぎた」というボート。医学部6年生の時、日本代表として世界ボート選手権にも出場。今でも当時の仲間とは2年に1回集まっているが「今年は札幌でオリンピックのマラソンの時期に予定していたんだけど…」。仲間との再会は持ち越しとなった。
○…「患者の望むことに応えるのが医者」。今はインターネットですぐに検索できる時代。「医者は患者を選べないが、患者は医者を選ぶことができる。絶えず勉強して技術を磨くことが必要」との思いを胸に地域医療に取り組んでいく。
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