旭警察署長に就任した 荒井 卓夫さん 本村町在勤 58歳
署員一丸、地域の安全守る
○…旭警察署の第35代署長として9月16日付で着任した。旭署は約30年ぶりの配属で、「庁舎はあの頃のまま」と感慨深げに語る。当時は地域課に1年半ほど勤務。「土地勘がある」と、地域の安全を守るのに欠かせない強みを話す。今回が初の署長職。重点を置くのは「警察署員の連携」と「職務に従事するための環境づくり」だ。「警察官がやるべきことは地域の皆様の安全を守ること。そのために署員一丸となる必要がある」と力強く抱負を述べる。
○…茨城県出身、実家は米や野菜などを生産する農家だった。外遊びが好きなわんぱく少年で、「兄と遊んでいた時についた傷が今でも残っているんです」と撫でた目の上の傷跡が当時のやんちゃぶりを物語る。中高時代は剣道に熱中。試合に勝つことをモチベーションに練習に明け暮れる日々を過ごした。高校卒業後はおじが勤める神奈川県警察に親しみを抱き入職を決意。自慢の運動神経を武器に、警察官の道を突き進んできた。
○…警察人生では機動隊を中心に、地域課や県警本部の警備課長などに従事。ラグビーワールドカップ2019や今夏の東京オリンピックでの警備にもあたった。数多くの経験の中で特に衝撃を受けたのが、機動隊時代に直面した御巣鷹山の飛行機墜落事故。道がなく現場に赴くのも困難で、限られた物資を活用しなければならない状況に、「こうした非常事態のために日々訓練をしているんだ」と強く実感した。
○…趣味はジョギング。機動隊の頃は若手隊員とともに走るため体力づくりが欠かせず、自宅近辺を駆けるのが日課だった。「警察官は常に地域住民の立場に立つ」という信念のもと、相手の立場を考える姿勢を大切に、安心安全なまちづくりのために奮闘する。
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