横浜市では1月30日から、市内各区役所で放射線量測定器の無料貸し出しを始めている。今回の受け付けは4月27日までの貸し出し分だが、港南区では予約分も含め69件の申し込みがあったという(2月17日現在)。
市が貸し出している放射線量測定機器は「HОRIBA製シンチレーション式環境放射線モニタ」で、空気中の放射線量測定に適している。利用は無料だが、個人を対象に1世帯1回、利用時間は午前9時から午後4時と限られているほか、測定できる場所は自宅や道路、公園などの公共用地で、トラブルを避けるために無断で他人の所有地を測定することを禁じている。
区では貸し出し案内をホームページ上で公開。平日のみ1日2台の貸し出しだが、2月17日までに69件の予約が入った。青葉区や緑区、金沢区、港北区、都筑区ではすでに今回分の予約が終了しているという。
自分で確かめて安心
市が放射線量測定結果に対する「目安」として定める数値は、地表高1mで測定した場合は毎時0・23マイクロシーベルト(1cmで0・59)。区によると、これまでに区内の利用者からこの数値を超えたという報告はされていないという。
ある利用者の女性は、小学生の子どもが頻繁に遊ぶ自宅庭の放射線量が気になっていたことで測定器を予約。通学路もあわせて測定したところ数値が高い場所はなかったといい、「実際に自分の目で確かめることで安心できた」と話していた。
区によると、今回の貸し出しが始まる前から放射線に関して不安を訴える問い合わせはないというが、「これまで聞き慣れないものだけに、恐れを感じてしまう人もいると思う。測定器を活用して安心していただければ」と話している。貸し出し予約は【電話】045・847・1171まで。
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