3月19日付で港南警察署長に就任した 大越 紳二さん 港南区在住 56歳
安全守る攻めの姿勢
○…「地域住民が地域に愛着を持っている」と港南区の印象を語り、そんな区民の安心安全を守るべく「住民や行政、各団体と連携していきたい」と意気込みを話す。第63代港南警察署長として3月19日に就任。辞令交付前日は誕生日だったが「翌日もたれないようにとお祝いの夕食はざる蕎麦だった」とはにかむ。
○…警察官を志した理由は「自分を根本から鍛え直そうと思ったから」。前職は事務機器の営業マン。「大学時代も就職も特に苦労をしなかった」。そんな自分に疑問を感じ、「厳しい仕事」という印象のあった警察官を志願。そしていざ飛び込んだ警察の世界は、やはり厳格で忍耐が必要とされるものだった。「自己中心的な行動はダメで、自分のペースでできないのが辛かった」。しかしそんな生活だからこそ他人を思いやる気持ちが育ち、仲間との間に強い絆が生まれた。
○…休日でも早朝6時に起床し、畳の上に座っている時間は1時間もないほど活動的。趣味は身体を動かすことで、登山やジョギング、庭いじりは腐葉土を山から掘り出してくるほどのこだわりよう。また、同期と飲みに行くのも楽しみの1つだ。そんな外向的な面とは裏腹に、家では自ら掃除、洗濯に励み、妻と娘にも口を出す。署長就任のため、今は家族と離れて暮らすが、「妻達は羽を伸ばしているはず」と笑い飛ばす。
○…10年前、大型トレーラーのタイヤがはずれ、歩行者が死亡する事故があった。自動車メーカーのリコールに発展するこの事件を捜査したことにふれ、「警察の醍醐味は、コソ泥から巨悪まで、地位、身分に関係なく正義の名において捕まえることができるところ」とやりがいを話す。その根底にあるのは警察学校で学んだ「検挙は最大の防犯」という心得。「どんな犯罪でも捕まれば減る。防犯と検挙の両輪が大事」と話し、犯人検挙への熱い気持ちを「鼠を捕らない猫はいらない」という言葉に乗せる。
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